Interview
今では当たり前のように、店頭に並ぶインポートの服たち。その中でもイタリアのブランドを多く目にすると思う。彼はイタリア国内でも昔から多くの職人が集まる街として有名なナポリで生まれ育ち、シャツ職人の母親のDNAを引き継いで自らの名をブランド名にする。日本国内の大手セレクトショップでも目にすることができるサルヴァトーレ・ピッコロ氏と、今回は話をすることができた。
Photo SHOOT KUMASAKI / Composition & Text BIRDLAND / Translation HISAO ISHITANIEven if you only work, it's boring ...
ナポリでシャツを中心にトータルブランドのデザイナー、モデリスト、スタイリストとして活躍するピッコロ氏。彼の作り出す服はコンテンポラリー・ミックスが特徴的。イタリア南部の街ナポリにされるハンドメイドシャツの系譜で、多くのナポリシャツに見られるような手縫いを多用した作りで、これが着心地の良さを生み出している。
シャツのアイディアは、ヨーロッパやアメリカのスタイルのミックスを意識したもので、現在、彼の顧客にはミハエル・シューマッハ、フィリペ・マッサ、ジャン・トット等イタリアのレースシーン牽引するレジェンド達が名を連ね、世界中を飛び回っている。
Mr. Piccolo who works as a total brand designer, modeliste, stylist, mainly in shirts in Naples. His clothing is characterized by a contemporary mix. It is a genealogy of handmade shirts made in Naples city southern Italy, making a lot of hand sewing as seen in many Napoli shirts, which creates the comfort of being comfortable. The idea of shirt is conscious of European and American style mix, and currently his customers are named after legends led by Italian racing scenes such as Michael Schumacher, Felipe Massa, Jean Todt etc, Flying around the world.
インスピレーションが大切。
Making things Inspiration is important.
There are lots of wonderful roads in Italy
彼は、モーターサイクルを二台所有し使い分けながら日常を楽しんでいる。
「仕事だけしてもつまらないから、気晴らしにバイクに跨り色々な事に触れる事がインスピレーションに繋がるんです。」
ロングトリップ用の一台はストリートグライド。先日は奥さんとタンデムし北イタリアに連なるアルプスまで1000キロの道のりを9時間掛けてツーリングしたと語る。日本と違い、地続きのヨーロッパでは当たり前のように国境を超えてバイクを走らせている。もう一台は80’sショベルのチョッパー。パンやナックル等ヴィンテージ・ハーレーの仲間達とナポリからアドリア海側までバイクを走らせフェリーでギリシャに渡り1週間旅をした事もあるそうだ。日々の手入れで完璧な状態のマシンはノントラブル。知らない国でマシントラブルになったら途方に暮れるどころじゃない・・・日本国内で完結している我々には想像もつき難いスケールに圧倒されてしまった。
彼が生活するナポリ市内は人も車も多くベスパ等のスクーターが便利という事は想像しやすいが少し郊外に出ればアマルフィに続く海岸線や更に足を伸ばせば洞窟の街マテーラ等の景勝地だらけというのもイタリアならではなのかもしれない。ヨーロッパの夏は日が長くて明るいので仲間達とナイト・ランする事もしばしばという。やってる事は日本の我々と変わらないんだなぁと思わず笑ってしまった。
リラックスできるんだ。
Wild Touch The Nature
「シャンパンに囲まれるようなラグジュアリーな世界とは真逆なんですよ。(笑)」
バイクに跨り自然に触れる事でリラックスすると言うピッコロ氏。時にはデンジャラスな目に遭う程のイベントの為にハーレーを走らせる事もあるそうだ。
そのイベントとは真冬のドイツとチェコの国境にあるブラックフォレストで開催される「ELEFANTENTREFFEN]。
ナポリから1300キロの道のりの途中で200キロの雪道を7時間掛けて走ったと言うから耳を疑ってしまう。
「最後はエンジンが掛からなくなりヒッチハイクしたんですよ。(笑)」
それでも彼はマイナス10度の自然の中でキャンプをし極限を感じる事がリラックスと熱く語っていた。
他にもフランスの海岸で開催される「WHEELS & WAVES」にも行ったそうだ。
「Surf&Bikeのイベントで様々なオートバイメーカーが集まるんです。」
その他オートバイメーカー以外にもレッドウィングやバンズ等が協賛しヨーロッパでも規模が大きいイベントのようだ。日本国内でもそうだがバイクとサーフィンという2つのコンテンツの流れは共通していると改めて感じる。
日本では「千里浜SANDFLATS」があるようにアメリカにはニュージャージーで「Oilers Car Club Race of Gentlemens」がある。
ピッコロ氏は、近日開催されるそのアメリカのレース観戦を楽しみにしていた。
「It is the opposite from the luxury world surrounded by champagne. (lol)」
Mr. Piccolo to relax by touching naturally with riding a motorcycle. Sometimes he runs a Harley for events that might be facing the dangerous situation.
The event is "ELEFANTENTREFFEN" to be held in the Black Forest on the border between Germany and the Czech Republic in the midwinter. I doubt my ears saying that He ran over 200 km of snowy roads over seven hours on the way to 1,300 km from Naples. 「At the end, the engine did not run and it forced me hitchhike. (lol)」
Still he was camping in nature of minus 10 degrees Celsius and feeling the limit was relaxed and talking hotly.
He also went to "WHEELS & WAVES" to be held on the coast of France.
「Various motorcycle manufacturers gather at the event of Surf & Bike.」
Other than motorcycle manufacturers such as RED WING and VANS co-sponsored, it seems to be a big event in Europe too. As it is in Japan, it seems that the flow of two contents, bike and surfing, are common.
As in "Chirihama SANDFLATS" in Japan there are "Oilers Car Club Race of Gentlemen" in New Jersey in the USA. Mr. Piccolo was looking forward to watching the American race to be held soon.
Important things is Philosophy
年に2回来日するピッコロ氏は東京の街で楽しみにしている事があると言う。「原宿は色々なバイクが見る事が出来てとても楽しい。洋服も沢山見られるし・・・」バブアーのオイルドコットンのアウターと21年前に買ったレザージャケットを愛用している。先日は古着屋でヴィンテージのショットのライダースジャケットを購入したそうだ。
「古い物には哲学的な事を感じるんです。」
仕事柄、昔の映画を見たりしてインスピレーションを感じとる事も多いという。映画の影響もあるかもしれないという彼は、2013年に突然バイクが欲しくなる衝動に駆られ手を出した。その後の4年間に4台を乗り換えていく。1年に1台のペースで購入を繰り返したのち、今の愛車となる2台に落ち着いたようだ。
「イタリアではヴィンテージ・ハーレーはマイノリティなんですよ。」
日本では色々なジャンルのバイクショップやファッションの店があるがイタリアではその環境はまだないそうだ。まずヴィンテージのバイクは、イタリアの市場に数が少ないためコレクターから譲り受けるそうで、その後のメンテナンス等もコレクターの紹介で色々な地域のメカニックを教えてもらい、その輪がコミュニティとなって広がっていく。この繋がりも今となっては、心地よいクラッシックである。
「バイクに乗る事は、絆でありコミュニケーションなんです。これからは今のショベルを更に理想の形にカスタムしたいと思っています。」と話す。バイク乗りの誰しもが思うように自分の愛車に対する飽くなき想いに尽きる事はないようだ。聞いているうちに、暮らしている国は違ってもバイクを通じて日々感じている事はそんなに変わらないんだと思う。
「I feel philosophical things in old things.」
He says that he often finds inspiration by looking old movies due to his work relationship. He said that he might be influenced by the movie, and in 2013 he was suddenly driven by the urge to want a motorcycle and put out his hand. He has changed four motorcycles over the next four years. After repeating purchase at one pace a year, it seems that it settled down to two motorcycles that are now my favorite mortorcycles.
「In Italy vintage Hurley is minority.」
In Japan there are various genres of motorcycle shops and fashion shops, but in Italy that environment is not yet. First of all, the vintage bike seems to be handed over from the collector because there are few in the market in Italy, after which the maintenance will be taught various regional mechanics with the introduction of the collector, and that circle will spread as a community. This connection is now also a comfortable classic.
「Riding a motorcycle is a bond and communication. From now on I would like to customize the Shovel head to a more ideal shape.」 He talks. It seems that everyone on a motorcycle ride does not endure as an insatiable feeling for his own car. While listening, I thought that what I feel daily through a motorcycle is the same though the living country is different.
現在の愛車 / Harley-Davidson
ストリートグライド & ショベルヘッド
Current motorcycles / Harley-Davidson
Street Glide & Shovel head
愛妻家で奥様を乗せて
ツーリングする事も。
He loves wife and goes touring with her.
- Salvatore Piccolo STORE
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Via Carlo Poerio 92a – 80121 Napoli
TEL:0817641505 - Stockist / 取り扱いショップ
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